大学での学びを南相馬で実践:高校生と考えた企画を形に

大学での学びを南相馬で実践:高校生と考えた企画を形に

神奈川県でマーケティングを勉強している大学1年生の的池樹(まといけいつき)君は、今回が2度目の南相馬訪問。2月にETICが主催インターンの地域ベンチャー留学制度に参加し、高校生と企画を一緒に考えました。今回はその実施に立ち会うのが目的です。

(引用:ETICベンチャー留学制度HPより)

高校生の企画をサポートしたい

企画を作ることに興味のあった的池君は、あすびと福島がプログラムを選択。南相馬の高校生や地元企業とたちと一緒に、子ども向けのイベントを考える企画をプロデュースするというプログラムでした。的池くん自身は、高校生をサポートする役割だったそうです。
的池くん 「企画をつくりあげることには興味があったのですが、自分が主体となって運営をしたかったわけではなく、企画を組み立てていくことに興味がありました。机の上で企画を考え、地元企業へ企画の説明をするなど、協力依頼を行いうなどの形で高校生をサポートしました。企業の方たちは、すごく親身になって話を聞いてくれたり、いろいろ気にかけてくれて有難かったです。」

的池くんは、同インターン生と一緒に3つのイベントを企画。うち2つは8月にすでに実施済です。的池くんは学校の都合もあり、最後の企画:ALTの先生たちを招いた文化交流に立ち会いました。
「これまでも大学で、企画を考えるということは経験があったんです。でも、実際に形にするというのはしたことはありませんでした。あすびとのプログラムがいいなと思ったのはまさにそこで、形にするところまでやれるのが良かった。明日、いよいよ当日を迎えるので楽しみです」

机の上で考えた企画をカタチに

高校生がつくった企画のチラシ

具体的に、どのような企画イベントだったのでしょうか。

「 今回の企画は、おにぎりで世界をむすぼうというもので、ジャマイカ、アメリカ、フィリピン出身のALTの先生を招き、郷土料理をおにぎりの具に入れて食べようというものでした。日本でも馴染みのあるじゃんけん列車などでアイスブレイクを取り入れ、コミュニケーションをとることから始まり、各国の言語による、各国の文化クイズも行いました。参加した小学生も積極的でとても盛り上がっていたと思います。 つくったおにぎりは、郷土料理についてのお話を聞きながらみんなで食べました。文化交流し、世界にある国のことを知ってもらいたい想いも実現できたのではないかと思います。」

南相馬と関わり合った1カ月とこれから

2月に1カ月と、今回3日間の滞在をしてくれた的池くん。かなりがっつり南相馬の人たちと関わったり、まちに入り込んで企画をされていましたが、どんなことを感じましたのでしょうか。

「電車が1時間に1本、というのは驚きましたが、生活面では困ることは全くありませんでした。お試しハウスの管理人:西川さんも活動中のことを気にかけてくれたり、いい意味でおせっかいをしてくださって、嬉しかったです。
 今後の南相馬との明確な関わり方は、正直今は決まっていません。ただ、僕は南相馬市のまちも人も好きなのでどんな形であれまた帰ってたいと思っています。また南相馬市はロボットのまちと掲げてるだけあって、先進的な技術が多く導入されていると感じました。例えば小学校にペッパーがあったり、最先端技術が集まるロボットテストフィールドがあったり。これは他のまちでは見られない光景だと思っていて、僕自身もワクワクしました。このように特徴があり、人もまちも温かい南相馬を多くの人に知っていただきたいと思いました。南相馬を多くの人に知ってもらえるように、自分ができることをやっていきます。」

的池くんは、今回、参加したインターン自体でも学びがたくさんあったようです。

「僕は今回の活動を終えて、企画したものが実行される喜び、達成感を感じました。今までの大学生活では企画して終わりだったことが不完全燃焼でした。しかし、今回は参加して頂いた市内のALTの先生方、小学生などの楽しそうに交流している姿を見ることで、僕自身も実感というものを得ることができました。また、高校生のたくましい運営には、すごいなあ、という感心と寂しさの両方を感じました。とはいえ、今回の活動は、高校生だけで企画から運営までできるようにすることがゴールだったので、彼ら自身で、今回のような企画が続けられるかどうかが大事だと感じています。今後、高校生の活躍にも注目し、また彼らに会いに来ます。」

ありがとうございました。また、いつでも南相馬に来てくださいね。

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