南相馬市小高区学習支援活動~フリースペース~(以下、フリースペース)は南相馬市内の小中学生を中心とした子どもたちにひらかれている学習支援活動です。そこで子どもたちと時間をともにするのは、児童館の先生でもなく、保護者でもなく、全国から集まる学生や社会人たち。

 

 

 2012年から毎年2度、子どもたちの夏季・冬季の長期休みに合わせて開催されるフリースペース。2018年冬の活動で始まってからもう7年が経ちました。小学1年生だった子たちは中学1年生になりました。

  活動内容は、子どもたちと宿題をしたり、体を動かして遊んだりとシンプルです。場所は浮舟文化会館や保健センター、小学校など様々。現在は小高の地域内で活動を行うようになりました。季節に合わせて夏はバーベキュー、冬はクリスマスなどイベントも行います。集まってきた学生や社会人たちが各々学んでいることや趣味をこどもたちと共有し、一緒に楽しむこともあります。これまでには理科の実験教室、楽器を使った音楽会などが企画されました。

 

子どもたちのリクエストに応えながらの音楽会

 

 フリースペースの始まりは、小高区小中学校親の会に所属する保護者の提案でした。2012年、初めての活動の頃、小高はまだ避難指示解除前区域で、小高の学校に通っていた子どもたちは避難先で仮設の校舎に通っており、思い切り身体を動かしたり、心をやすめ、自分を開放することができないことも少なくありませんでした。

 そんな子供たちのために、心身ともにやすらげる場を作りたいという思いから始まったのがフリースペースです。 

 また、親や家族に対しては、暮らしの中での大変さがわかるからこそ本音を打ち明けることはなかなか難しいかもしれない…
見ず知らずの大学生だったらどうだろうかということで、保護者代表の方が福島大学の災害ボランティアセンターへ相談し、そこで学生とのつながり、今の活動の原点ともいえる関係がうまれました。

 

みんなが大好きなドッチボールは近所の公園で

 

 夏に5日間、冬に5日間ほどの活動なので、頻度高く、密接な関わり方をするような活動ではありません。しかし、継続して続いている点で、子どもたちとの関係は活動を重ねるたびに深くなっていきます。

  

 子どもたちは学生や社会人の参加者をあだ名で呼びます。
 学生や社会人は、子どもたちに親しんでもらいやすいようにあだ名を考えます。

  一緒に時間を過ごすことで、次第にあだ名で呼びあう仲になり、半年後の再会が楽しみ、早く来て!というような関係になっていきます。そのため、この7年間、ずっと活動に参加してくれている子もいます。

 

活動最終日に別れを惜しみながら、再会を約束する

 

  参加を続けている学生や社会人の方に話しを聞くと、子どもたちの成長を楽しみにしていること、それが南相馬に来る理由になっていることを感じました。

「最初は座ることもままならなかった子が、下級生の面倒をみるようになりました」
「膝の上に座り甘えていた子は、少しそっけなく挨拶をして、隣に座ってくれるようになりました」
「遊びたい、外にいこうとだだをこねていた子が宿題やってからね!と自ら伝えてくれた時は驚きと感動で嬉しくなりました」

継続して南相馬に来て、子どもたちとの関係があるからこそ感じられることがあるなあと、話を聞いて改めて思いました。

 

中学生は部活が終わってから活動に来ています

 

  また、大学生や社会人のみせる背中が子どもたちの成長につながっているということも強く感じました。面倒をみる、というよりは人と一緒に過ごす中で、自分がどのように関わっていくか、周りとどう楽しむかということを子どもたちは心と肌で学んでいるようです。

 次の夏の活動が楽しみです。
 南相馬でお待ちしています。

 

★2019年春、フリースペースに参加していた学生が、南相馬や震災に関する出来事を学ぶツアーも企画するそうです!
持ち込みの企画でもお試しハウスは利用することができます。
ぜひご活用くださいね。

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