小高の人と土地活用に関わりたい

小高の人と土地活用に関わりたい

今回お試しハウスを利用してくれたのは、三栗野(みくりの)鈴菜さん。千葉大学大学院融合理工学部で建築学コースを専攻している学生です。地域と建物の関係性を分析するというテーマのもと研究をしています。

初めて南相馬を訪れたのは、大学のゼミの研究生として、福島県浜通りをめぐるツアーに参加したのがきっかけでした。その際、楢葉町、双葉郡、浪江町、小高町とまわったそうです。そのなかでもっとも印象に残った小高町に個人的に足を運んでくれていて、今回は3度目の南相馬訪問。

「初めて来たときには、小高パイオニアビレッジ交流センター小高復興デザインセンターを訪れるスケジュール組みがされていました。事業をされている方の話を聞いたり、小高の町歩きをするなかで感じることはあったのですが、何よりも衝撃を受けたのは、ぷらっとほーむで出会った廣畑さんのパワフルさです。また来てね!と大きく手を振ってくれた廣畑さんに会いたくて、もう一度小高に行きたいな、と思いました。 小高の人々は、地域外から来た人を迎え入れて、話を聞かせてくれたり、こちらの話も聞いてくれます。 」

三栗野さんは福島以外にも、研究の目的で3県ほどリサーチワークをしたそうですが、小高のような雰囲気ではなかったと声を漏らしてくれました。他の地域を知る方からそう言ってもらえるとなんだか嬉しいです。

ぷらっとほーむで廣畑さんの話を聞く学生たち

夏のツアー中に、自ら活動を起こしている人が多いと感じた三栗野さん。2度目の訪問では、自分でアポイントメントを取り、改めて小高で活動する人に話を聞いていました。

三栗野さんがインタビューをした人

  • ・ぷらっとフォーム 廣畑さん
  • ・小高パイオニアビレッジ 和田さん
  • ・デザインセンター 渡部さん
  • ・オムスビ 森山さん
  • ・双葉屋旅館 小林さん

いずれの方にも、普段やっている活動を質問したそうです。すると、自然と震災についての話がでてきたり、普段の悩みを共有してくれたんだとか。

「これまで勉強してきた経験上、地域における市民の活動意欲と行政サポートのずれに興味がありました。小高も例にもれず、人々が困っている事実を確認できました。 おこがましい言い方かもしれませんが、頑張っている人たちが好きで、応援したい気持ちがあります。みなさんの『まちをなんとかしたい、小高が好き』という情熱に心を動かされました。」

三栗野さんは卒業論文のテーマ題材に小高を取り上げることに。それで、今回3度目の南相馬訪問となりました。

「私の研究テーマは、地方において働く場所はどうやってできるのか、ということです。今、小高でやりたいことを仕事にできている人たちは、地域課題の解決からビジネスが始まっていると私は現在考察しています。建築や都市計画を学ぶものとして、場所の活用、役割、距離感などの関係性から、なぜ事業を小高でできるのか、建物とビジネスの種類に関係はあるのかなどを引き続き調査・研究していきたいです。」

三栗野さんは、研究以外にも小高に想いを寄せているようです。

「個人的には、Yanen(オムスビの向かいにある空地)の整備に関わりたいと思っています。駅からオムスビまで歩いていると、Yanenが良い場所になったらなと思いました。 町の真ん中にあって、地元民も外から来た人もアクセスしやすい。シンボルツリー植えて・・・犬たちが集う場所・・・などなど、妄想が膨らみます。」

オムスビが今組んでいる、東大チームとのプロジェクトに入ってもらってもよさそうです。ぜひ、一緒にYanenづくりをしていきたいです!

「あと、2拠点生活がしたいです。来年から千葉にある事務所で来年から働くことが決まっていますが、地方での暮らしにも興味があります。小高は住居と地域経済が共存していて、町らしい。空気感も好きなので、住んでみたいなと思えます。」

三栗野さん、ありがとうございました。大学でのきっかけから、個人的に興味をもっていただけて嬉しいです。これからよろしくお願い致します!

★オムスビでは、小高や南相馬でやっている活動をフォローすることも可能です。普段、居住地が南相馬から離れている方を「地の人」としてサポートしていきたいです。
30日間無料で宿泊できるお試しハウスのご予約はこちら

0 コメント

コメントする