最後1年の学生生活、南相馬に暮らし卒業研究する

最後1年の学生生活、南相馬に暮らし卒業研究する

早稲田大学経済学部に在籍している半田竜樹さんは、四月から南相馬に居住し、地域経済の研究を予定しています。今回は、その期間に暮らす家探しのためお試しハウスを利用しました。

出身は仙台。高校生の頃から南相馬へインターンで訪れており、地域経済に興味を持ちました。お金の流れがあるところには人と物流が存在していることに気づき、大学では地域における経済効果の分析を専攻。上京したものの、いずれは地元や地方で役に立ちたい想いを持っており、研究のフィールドに南相馬を選びました。

半田さんは大学卒業後、東京都内の大手タクシー会社へ就職予定、自動運転などの技術研究、地方と連携した事業への取り組んでいる会社です。高齢化が先行的に進む地域で需要が高まると考える技術を学ぼうと考えています。

大学でプレゼンする半田さん

南相馬を選んだ理由は、同市が行っている地域別定額タクシーのサービス:みなタクと関係があります。 サービスに申し込むと通常料金の3割を市が負担、乗合いサービスも行っています。

半田さん「乗合タクシーが将来的にオーソドックスになっていくと思っています。すでに実践されている南相馬で、サービスがどのように運営されているのか調査・考察したり、住民利用者の声を自分で聞いてみたいです。さらに、みなタクの提携しているタクシー会社では、自動運転の研究もしているので学べることがたくさんあると考えました。自らがタクシーに乗りながら卒論制作に取り組みたいです。」

南相馬市図書館で企画したイベントの様子

卒業研究をしながら、南相馬で成長したい理由がもう一つありました。

「高校生の頃からお世話になっている方たちに恩返しできればと思っています。図書館の司書さんだけでなく、松永牛乳の井上さんや北洋舎クリーニングの高橋さん、学校の先生方などには大変良くしていただいています。原町区だけでなく鹿島区でも、松月堂菓子店さまあすびと福島さまにも面倒見ていただきました。南相馬で自分が『ここまでできるようになったんだ!』と成長した姿を見せたいです。」

5日間の滞在中に、無事に物件も決まったそうです。通うのではなく、暮らすことでどんな発見があるのでしょうか。 町中で思わぬところで、半田さんと出会えそうですね。 研究成果も楽しみです。オムスビにもまた遊びに来てください!

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