まちなか菜園で空き地とコミュニティに彩りを与えたい

まちなか菜園で空き地とコミュニティに彩りを与えたい

omsbhand omsbhand 2018年10月31日 活動事例

まちなか菜園で空き地とコミュニティに彩りを与えたい

東京大学 地域デザイン研究室のみなさま

空き地を活用して生きがいと地域コミュニティの再生を

小高復興デザインセンターさんは、東町災害公営住宅の「ひだまり菜園」や小高区役所そばの「そよ風ガーデン」にて、まちなかの空き地・空きスペースを菜園にする取り組みを進めてきました。こうしたモデル菜園での経験を基に、2018年4月からまちなか菜園事業がスタートしました。

まちなかの住民有志グループ「小高はなみちプロジェクトチーム」と小高復興デザインセンター、菜園づくりの専門家NPO 法人balloon の協働で、まちなかにみんなの菜園をつくるお手伝いをします。

まちなかに地域のハブとなれる公園を

まちなか菜園プロジェクトは小高区内で複数立ち上がっているのですが、今回紹介するは、五区行政区の「屋根園」での活動です。

屋根園は、五区行政区と小高復興デザインセンター、一般社団法人オムスビが共同で整備しています。

この区画は半径100m圏内に、柳美里さんが開店した書店フルハウスさん、ラーメン屋の双葉食堂さん、アクセサリー工房のHARIO LAMP WORK FACTORY ODAKA さん、コーヒースタンドOdaka Micro Stand Bar、そして2月にはすずきミートさんが食堂として再開する、店舗が密集する地域なのですが、まだほとんどの方は個別の店舗に来訪するだけで、その点と点を結んでいくしかけが出来ていません。

また、そういった各所に良いものがあっても、いきなりそこに飛び込むのは物怖じしたり、好きでも毎日はこれなかったりします。

そういったときに、ふらっと立ち寄っておしゃべりするだけでもいい場所、1人でこの静かな町並みをぼんやりみつめられる場所、そういった「お店だけじゃないグラデーション」って町には必要だと思います。

特に、高校生にもいろいろヒアリングをさせてもらっていますが、
「(ああいったオープンなスペースでも)屋根のある場所なら使いたい」という声がありました。

その声だけではないですが、ストンと落ちたフレーズでもあるので、「屋根のある、でも家じゃない、誰でも入れる間口のあるような場所」というような方向性を一度目指してみようという狙いで、制作が開始されました。

わたしたちもお手伝いしながら、2時間程度でパーゴラ屋根が完成しました。1日がかりかともおもいましたが、十分な計画と工作好きなメンバーが集まれば、あっという間に完成してしまうものですね。

コミュニティをつないでいくプロジェクトに関わってみませんか?

本プロジェクトが舞台としている南相馬市小高区は2016年に避難指示が解除されたものの、戻ってきたのは20%台の約3,000人。既存のコミュニティ機能が機能不全に陥り、新しい地域の機能と関係づくりが求められています。

このような困難な状況ですが、この状況を逆にチャンスに捉え、新しいまちづくりに一緒にチャレンジしてくださる方を募集しています。

興味のある方は、ぜひお試しハウスを活用して南相馬市に起こしください。


空き地を地域住民が集うサードプレイスにリノベーションする